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作成者:

KaticaAvvakumovits

作成日:

2007-05-29

ArchiCADバージョン

• ArchiCAD 11
• ArchiCAD 10
• ArchiCAD 9

プラットフォーム:

• Mac OS X
• Windows

対象:

• 標準ユーザー
• 上級ユーザー

参照:

• [tracking number]

関連する壁とスラブのモデル作成方法

建物において最も頻繁に発生するのは壁とスラブの関係およびその関連構造です。

この記事では上記の要素作成の上で最も重要な方法と考慮すべき事を説明します。

壁の高さ

壁の高さを定義する手法は、いくつかあります:

1. 構造の一番上まで伸びる複数フロアにまたがる壁

2. スラブから上の階のスラブまで伸びる各フロアの壁

3. スラブのから下の階のスラブまで伸びる各フロアの壁

WallHeights.png

上の図では、上記3つの場合の壁の高さをホットスポットで示しています。

考慮すべき事柄:

- 初めの2例においては、スラブと壁が交差している場合、ソリッド編集を行う必要があります。

ArchiCADヘルプの「ソリッド編集」をご覧下さい。

- 3つめの例では、スラブと壁が交差していないので、ソリッド編集は不要です。

- 複数フロアにまたがる壁の作成および修正は、各フロアの壁ごとに作業するより速くて簡単です。複数フロアにまたがる垂直壁は簡単に傾斜壁に変換できます。傾斜壁から垂直壁への変換も同様です(ArchiCADヘルプの「傾斜壁または二面傾斜壁の作成」をご覧ください)。また、1つにつながった壁のモデル作成は、3Dでより正確に表示できます(壁と壁の結合部の線が出る恐れがない)。

- 各フロアごとに壁を作成すれば、作成にも修正にもより時間がかかります。また、壁と壁の結合部の線が出てしまうこともあります。しかし、フロアごとの壁のほうが計画は立てやすくなります:壁量の計算は通常大きな1つの塊ではなくフロアごとになされるので、壁量を計算するのがたやすくなります。

スラブの垂直方向の設置

主に2つの手法が利用できます:

1. スラブの上部が構造の上部なるようにする方法(スラブが示すのは、その時点での構造のみです)。

2. スラブの上部が設計の床レベルになるようにする方法(スラブは、構造と床を1つの塊として表します)。

SlabPlacements.png

この図は、上記2通りの方法を示したものです。

考慮すべき事柄:

- 例えば、構造設計者にモデル情報を送りたい場合などは、その時点での構造のみを表すスラブの配置が適しています。しかし、床の構造は別に表現する必要があります。

- 構造と床の両方に相当するスラブを配置する方法は作業を速します。しかし、この段階での詳細は基本設計の段階にしか適しません。その後の段階ではさらに詳しく図示する必要が生じるので、後から修正しなくてはなりません。

スラブの輪郭

主な3つの手法:

1. スラブの端を壁の内側にする場合

2. スラブの端を、スラブ周りの断熱材の内側にする場合

3. スラブの端が、壁の外側になる場合

SlabEdges.png

上のイラストのスラブは、下から順に1つずつ上記3つの手法を示しています。

考慮すべき事柄

- スラブの端が壁の内側に当たる場合、壁とスラブの結合部の扱いに問題はありませんが、構造の断面図が正確ではなくなります。2Dおよび断面図/立面図ビューでの処理が必要になります。

- スラブの端が断熱材の内側に当たる場合、構造的に厳密なモデルを作成できます。複雑な建物や構造設計者との情報のやりとりが頻繁になることが予想される場合、この厳密さが特に重要になります。壁とスラブの結合部は処理が必要です。スラブ周りの断熱材のモデルは、別に作成しなければなりません。

- スラブの端が壁の外側にまで延びている場合は、モデル作成はより速くできますが、壁とスラブの結合部は処理が必要です。結合部は構造を正確に反映したものとなります。壁、スラブともに前面に断熱材が入っている場合、このモデル作成法で上手く処理でき、スラブ周りに断熱材を追加する必要はありません。また、基本設計の段階では速やかに作業できます。ただし、スラブの端が壁の外側と同一の平板上にあるため、素材を一致させた方がよいでしょう。また、外壁表面に不要な線が出てしまう可能性があります。

断熱材

断熱材のモデル作成は次の4つの選択肢から検討します。1.断面図/立面図ビューで2D要素を使用 2.スラブを使用 3.梁を使用4.壁を使用

Insulation.png

考慮すべき事柄:

- 2Dでの作業のみの場合は断熱材の作成および修正は簡単ですが、構造設計者が躯体を正確に反映したデータを必要とする場合には不適当なので異なる手法を用いた方が良いでしょう。

- スラブを使う方法は、断熱材の幅が一定でない場合には便利です。ただし修正に時間がかかります。

- 梁を使用する方法は、2つの理由からお奨めできる解決法といえます: (a) 一般的な断熱材は厚みが一定なので自動包絡する梁ツールが向いています。また梁ツールは、接合するスラブから自動的に形状を切り出します。梁の優先度が壁の優先度より高ければ、接合する壁から形状を切り出すこともできます(ArchiCADヘルプの「梁およびその他の要素」をご覧下さい)。

- 壁の図形作成法、形状および平面図での表現法はいくつもあるので、壁を使っての断熱材のモデル作成にはオプションが多数あります。しかし、他の壁との不要な接合が生じる可能性があるので注意が必要です。断熱材となる壁は別のレイヤーに配置し、躯体壁とは異なる交差グループ番号をレイヤーに割り当ててください。また、壁と壁、壁とスラブの接合部はどれも処理が必要になります。

(ArchiCADヘルプの「壁と壁の交差」をご覧下さい)。

フロア構造

フロア構造のモデル作成には、次の2つの選択肢があります:

1. 断面図/立面図ビューにおいて、2Dでフロア構造を作成する

2. 3Dモデルでフロア構造を作成する

考慮すべき事柄:

- モデルをそれ以上複雑にしないという点で2Dは便利です(これに比べて、3Dで全ての床を作成する方法、モデルが複雑になりがちです)。断面図/立面図ビューで表示される2Dで全てのフロアの躯体だけを描くのが便利でしょう。ただし、立面図あるいはレンダリング作成用のモデル図などで表示されるフロアは、モデルを作成しなくてはなりません。また、フロア構造に変更があった場合、2D表示も手動で1つ1つ修正しなくてはなりません。

- 3Dでのフロア躯体モデル作成は、床の建設に必要な材料の数量を出すには便利です。また、ArchiCAD用のVIPツールできるフロア付属品アドオンを使用すれば作成および修正が簡単にできます。また、複合構造を用いてもフロアモデル作成はできます。この場合は躯体に変更があった際にも非常に簡単に修正ができます。しかし、フロアモデルの数が膨大だとモデルそのものが大きく複雑になることもあります。1つの選択としては、フロアだけのモデルを作成して断面図/立面図/モデル図ビューで表示できるようにしておき、残りの部分を2Dで描くという方法があります。

注記: 複雑なフロア構造において壁に窓/ドアが含まれている場合は、ArchiCADヘルプの「上端および下端高さの固定」もご覧下さい。


カテゴリ3Dモデリング

技術情報/関連する壁とスラブのモデル作成方法 (最終更新日時 2008-11-13 03:48:05 更新者 KazuoHamaji)