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作成者:

Eric Bobrow

作成日:

2008-05-29

ArchiCAD バージョン

• ArchiCAD 11
• ArchiCAD 10
• ArchiCAD 9

プラットフォーム:

• Mac OS X
• Windows

対象:

• 新規ユーザー
• 標準ユーザー
• 上級ユーザー
• CAD マネージャー

参照:

• [tracking number]

英語原文 AECBytes: http://www.aecbytes.com/tipsandtricks/2008/issue30-archicad.html

作成者 Bobrow Consulting Group代表Eric Bobrow氏


オフィス標準とは、設計事務所内で作り出される書類の図面上の体裁および編成を設定するものです。また、個々のプロジェクトおよびワークフローの一貫性、効率性、利便性を高める上で、重要な役割を果たします。オフィス標準を使いこなす上で欠かせない鍵となるのが、プロジェクトを始動させるテンプレートファイルにオフィス標準を埋め込むことです。

ArchiCADには、テンプレート(もしくは略してTPL)ファイルと称する特殊なタイプのファイルがあります。プロジェクト開始する際にTPLファイルを使用すると、ArchiCADがテンプレートファイルのコピーを[名称未設定]として作成します。そのプロジェクトを初めて保存する際、名前と保存場所を訊ねてきます。これは、不注意によりテンプレートファイルそのものを上書きしてしまうのを防ぐためです。

テンプレートファイルは、通常は白紙のような空白の概要で、その概要の中にプロジェクトを組み上げていきます。しかし、豊富な属性、あらかじめ定義された構成、そして便利な参考資料も入っているテンプレートを立ち上げることもできます。

この記事では、オフィス標準をサポートしてワークフローの単純化とスピードアップに役立つテンプレートファイルの多彩な使い方を詳しく見ていきます。ArchiCADマスターテンプレート[www.archicadtemplate.com]は我が社が開発してきた商品ですが、これを例にとってテンプレートでどんなことがどこまでできるのかを明らかにしていきます。

建築図書一式の構築

最も単純かつ最も広い意味では、ArchiCAD(および他のCADとBIMツールまでを含めて)を使用して建築図書にまで至る過程は、次に挙げる4つの領域に集約されます。この4つの領域は相補的かつ連動的な関係にあります。

形状は当然、建築に関する私たちの基本構想に不可欠なものであり、図面が描かれたのは少なくとも数百年前のこととされています。属性と構造(ここで使われている意味の)は最近使われだしたもので、コンピューター化された建築設計表現の一部を担うものです。

新規のプロジェクトを立ち上げた時点では、そのプロジェクトはあたかも「真っ白なキャンバス」のようですが、上記4つのうちの2つは既に存在しています。改築や増築でないかぎり、形状および図面についてはここでは言及しません。しかし、属性と構造は既にプロジェクトに存在します。そこには、線の種類、レイヤー、材質、その他の基本属性が存在し、いくつかのビュー、レイアウトおよびマスターレイアウトを定義できます。

優れたテンプレートは、まとまった属性と広範囲にわたる構造をあらかじめ組んであるので、オフィス標準に従ってモデルや図面を作成するのが容易になります。グラフィソフト社が出しているArchiCADテンプレートは、基本的な構造と標準的な属性一式を備えていますので分かりやすくかつ幅広く使えるテンプレートです。これはユーザーが初めてArchiCADをインストールしてプログラムを始動させるときに表示されます。次回からは、[ファイル]→[新規]を選び、[テンプレートの設定を使用]から[ArchiCAD 11テンプレート]を選択すれば、いつでも使えます。

グラフィソフトのテンプレートでは、どのツールの作成においても全て適正なデフォルト設定になっています。例えば、ツールを選ぶだけで設定変更もすることなく、150 mm厚さの2800 mmの壁を作成できますし、スラブツールは、200 mm厚さのスラブを上面が0 mmレベルで描けるように定義されています。断面図その他のタイプのマーカーを配置するときは、一般に使われているマーカーに設定されています。

オフィス標準の定義

オフィス標準の定義は、このツールを設定をよく調べて必要に応じて修正し、図面を必要な外見に仕上げることです。これは以前の基準に基づく場合もありますし、他のCADパッケージを採用する場合もありますし、紙の図面を元にすることさえあり得ます。オフィス標準を確実なものにする通常の方法は、最初のプロジェクトを生成するときあるいは複数のプロジェクトで作業していく間に徐々に練り上げていくことです。プロッタから出てきたものを注意深く調べある程度試してみることが、結局は事務所あるいはプロジェクトのタイプに適切なスタイルのすっきりとして平衡のとれた図面を作ることにつながります。

ほとんどのオフィス標準は、テキストおよびマーカーのサイズ、使用するフォント、見出し、シートにページ番号をつける仕組みを指定しています。線の種類、太さ、およびペンの色は設定されています。ほとんどのCADおよびBIMのアプリケーションでは、レイヤーに名前を付けることやその使い方も標準化されています。壁の種類、その他の建築構成要素、オブジェクトを示す記号、ドアおよび窓は用意されていますが、それぞれのプロジェクトに合うように変更できます。

伝統的に、オフィス標準は紙の上に具体化あるいは表現されます。しかしながら、ArchiCADのような複雑かつ精巧なシステムにおいてはさまざまな事例を包含する設定作業が非常に多くあるので、プロジェクトファイルに実例を埋め込んでいくのが便利です。印刷されたArchiCADのマニュアルは望ましい仕上がりを示して解説してくれますが、その標準を自分のものにする最良の方法はそのソフトウエアおよびプロジェクトファイルの中でツール類を使用することです。

設定は、ArchiCADの[お気に入りパレット]を使うことにより「記憶」されます([ウインドウ]→[パレット]→[お気に入り]で開きます)。このパレットで、ユーザーは1つあるいは複数でも、それぞれのツールの設定を保存でき、お気に入りリストに登録したものは簡単にダブルクリックするだけで有効にできます。お気に入りの使用については、2006年12月から出ている「AECbytes Hint and Tips」という記事の中で、詳しく論じられています。

同記事で論じられている補足的なアプローチ法は、視覚的なお気に入り連動凡例を立ち上げることです。この一連の要素は、壁、スラブ、屋根などの構造上の構成要素の実例として使えます、あるいは、ライブラリ部品の実例(固定されていないオブジェクト、または壁に配置されたドアおよび窓)として使用できます。ビジュアルディスプレイまたは「凡例」に登録しておけば考慮して最適のものを選ぶことができ、要素設定置換機能(ALTまたはOPTIONクリック)を使って設定を選ぶことができます。

お気に入り連動凡例のどちらを使うにせよ、オフィス標準(あるいはプロジェクトの標準的な壁の種類など)を簡単に適用できます。壁、窓、寸法図のテキスト、その他の要素の線の太さ、サイズ、線種、レイヤーなどを正しく作成するにはどうしたらよいのか、ユーザーが時間をかけて頭を悩ます必要はありません。きちんと使えば、一貫性のない設定によるよくある問題を減らせます。例えば、10 cmの厚みで描かれた壁もあれば、10.5 cmの厚みで描かれた壁もある、間違ったレイヤーに置かれたオブジェクトがある、テキストがいろいろなサイズになっている、などの問題です。

好みの要素設定(属性は主としてこちらに含まれる)に加えて、オフィス標準の一部として同じくらい重要なのが、ファイルの構造です。この構造には、ビューの定義(モデルビューオプションを含む)と、レイアウトブックマスターレイアウトを使って、これらのビューのレイアウトへの設置および、番号付けをどのようにするかということが含まれます。

テンプレートファイルの作成

テンプレートファイルは、平面図ウインドウから、[ファイル]→[名前を付けて保存]を使用して、PLNファイルをTPLファイルとして保存するだけで作成できます。ファイルの種類の一覧からArchiCADテンプレート(*.tpl)を選択します。

作成元としてグラフィソフト社のデフォルトArchiCADテンプレートを使う場合は、マスターレイアウトの中の一般的な図枠を自分の設計事務所に適した情報に置き換えます。これで完了です。

また終了したプロジェクトや終了間際のプロジェクトを開いて、追加または修正した場所(レイヤー、壁の種類、材質、ビューレイアウトの番号付け、他)を見つけ、それをテンプレートファイルに再現できます。属性マネージャー ([オプション]→[属性設定]→[属性マネージャー])を使うと、レイヤー、材質、あるいは構成要素などの属性を1つのプロジェクトから別のプロジェクトへコピー/貼り付けができます。しかし属性マネージャーはナビゲーターの構造には無関係なので、ビュー一覧およびレイアウトブックで定義されたファイルの構造は、手動で再現しなくてはなりません。

ファイルの準備ができたら、そのまま1つのTPLとして保存し閉じてから、プロジェクトを開始します。プロジェクトを開始するには、新規ファイルを作成する際に[テンプレートを使用]オプションを選択し、それからTPLファイルを選択します。TPL由来の全ての属性と構造を持つ名称未設定のプロジェクトファイルが作成されます。

次に[テンプレートを使用]を選択する際には、保存したTPLファイルが[最近使用したテンプレートファイル]ポップアップリストのデフォルトになっているので、2度目以降は簡単に使用できます。

テンプレートファイルの編集

テンプレートファイルそのものを修正したい場合(既存要素の編集や新規要素の追加など)は、そのファイルをテンプレートとして使用するのではなく、ファイル自身を開きます。

  1. [ファイル]→[開く]メニューから、テンプレートファイル(.TPL)を開きます。テンプレートファイルを開くと、ウインドウの上部にファイルの名前が表示されます(テンプレートとして使用した場合、[名称未設定]になります)。

    注記:[開く]ダイアログボックスでテンプレートファイルを選択するには、[ファイルの種類]ポップアップを、「全てのArchiCADプロジェクト」ではなく、「全てのファイル」または「ArchiCADテンプレート」に切り替えてください。

  2. テンプレートファイルに修正を加えます。
  3. 修正後、テンプレートを保存し、閉じます。

この後、新規作成で保存したテンプレートを選択すれば、修正が反映されます。

既存のプロジェクトファイルからテンプレートを作成する

必要なオフィステンプレートを保存または利用する最良の方法は、似た構造を持つ既存プロジェクトから新規プロジェクトを立ち上げる方法です。既存プロジェクトから建物を削除して、構造(とその属性)を残しておくだけで新規の設計作業に入れます。

この過程(既存プロジェクトを1つ選び、建物を削除して新規の仕事を始める方法)は、テンプレートファイルを使わずに行えます。しかし、テンプレートを使ったほうが、より単純かつ簡単にできます。なぜなら、ファイルから建物と不要な部品を削除するには多くの手順を要するからです。また、テンプレートを使えばそのオフィス標準を徐々に発展させたり、テンプレート構造の機能性を高めていくこともできます。

既存プロジェクトファイルからテンプレートを作成するのは簡単です:

  1. 完結したプロジェクトまたは完成間近のプロジェクトを開きます。
  2. [ファイル]→[名前を付けて保存]と進み、[ファイルの種類]からテンプレートファイル(*.TPL)を選択します。

    1. 例えば「社内ArchiCADテンプレート.TPL」などの分かりやすい名前を付けます。
    2. 便利な場所に他のデータとともに保管します(サーバー側でもローカルハードドライブでも可)。ジョブフォルダつまりArchiCADオフィス標準用のフォルダに入れることを推奨します。
  3. 建物および注釈を削除します。
    1. 全てのレイヤーを表示してロックを解除します。
    2. プロジェクト全体が見えるようウインドウを調整します(一階フロアまたは最上階フロアで行ってください)。

    3. 矩形選択ツールを使って、プロジェクト全体を囲むように太い矩形を描きます。

    4. Deleteキーを押して、プロジェクトの内容を削除します。
      • - ここで、ソースマーカー(断面図、立面図、展開図、詳細図など)を削除することについての警告が出ます。[キャンセル]ボタンをクリックしてください。これで、ソースマーカーは削除されず、その他の情報が削除されます。新規のプロジェクトに不要なソースマーカーを手動で削除する場合(例えば、詳細図マーカーや展開図など)、それぞれ1つだけ残し、後で設定だけを選択するために利用できます。

        - ソースマーカーを削除する場合でも、詳細図ウインドウをファイルに残しておくことができます。残されたものは個別詳細図となり、新規の詳細図マーカーからリンクできます。

    5. プロジェクト一覧で、それぞれの立面図、断面図、展開図、ワークシート、詳細図のウインドウを再検討し、次のプロジェクトには使えないものを削除します。残りの各ウインドウを開いて、関係のない2D注釈を削除します。

      • - 断面図または立面図においては、通常のラベル、注記、記号などを残しておくことができます。これにより、次のプロジェクトに注釈をつける際に移動させたり編集するだけで済み、何もないところから始めるよりも楽です。このウインドウに2D要素を残す場合、横に移動させ内容を整理しておくと後の作業が楽になります。

        - 更に、詳細図ウインドウのもとになる詳細図マーカーを削除する場合も、以降のプロジェクトの参考にするために個別詳細図として保持するかどうかを決めることができます。

  4. ファイルを再び保存します。これでPLNではなくTPLとして保存されます。ファイルを閉じます。

この精度高いテンプレートをもとにプロジェクトを立ち上げると、多くの要素が既に設定済みになっています。もちろん調整は必要です。フロア設定を見直して、適切な高さとフロア数に設定します。立面図および断面図マーカーを新規の建物の設計に合わせて移動させます。その後に新規プロジェクトの作成を続ければ、作業の大部分が完成していることになります。例えば、平面図、断面図、立面図は既にシート上にレイアウトされているので、設計が完了した時点で更新するだけとなります。

どこまでできるのか?

テンプレートは徐々に広範囲を網羅する全体的な構造を備えたものになり、他の個々のプロジェクトと比べて総括的な属性を備えたものになります。これにより、どの既存プロジェクトが作成元として最適かを探すまたは作成する必要がなくなり、より簡単に幅広いタイプのプロジェクトの作業ができます。とはいえ、設計事務所によっては異なるタイプのプロジェクト(例えば、居住用と商業用あるいは新築と改築など)用に2つ以上のテンプレートを作成する方が便利な場合もあります。

テンプレートファイルとなったオフィス標準には様々な便利機能を含めることができ、詳細図ライブラリ、新規またはカスタマイズライブラリ部品、部屋のレイアウトを含むモジュール(MOD)ファイルや、複雑なアセンブリ言語、あるいは連動した凡例などのファイルを使えるように拡張することもできます。要素および構造の作成はそれぞれのプロジェクトで行い、徐々に追加することができます。CADまたはBIMマネージャーのいる設計事務所では、業務の一環とすることがでいます。つまり、成功したプロジェクトから再利用できる資料や方法を発見することです。

著者の父Jack Bobrowは、パサデナにあるジェット推進力研究所(JPL)に1967年から1983まで勤めていました。技術利用スペシャリストと呼ばれていて、宇宙関係のプログラムその他の研究プロジェクトのさまざまな部分を担うJPLの科学者達を訪れていました。父は、プロジェクトの中で行った技術革新についてインタビューし、それを技術仕様書に書きとめ、それをNASAが他の研究機関に配布していました。このアイデアは、他のチームの似たような課題を扱う際に再利用されたり適合するように変更されていました。

一人あるいは少人数の事務所で仕事をしていても同じことができます。成功したプロジェクトそれぞれについて、どんな技術革新がなされたのか、どんな構造が作成されたのかを見直し、自分のテンプレートに再利用できるものを見つけるのです。おそらく、他のプロジェクトに適用できる優れた詳細図もあるでしょうし、他の建物の作成元として使えそうなキッチンやバスルームのデザインもあるでしょう。自分で作成した壁の種類、材質、特殊なレイヤーセットやビューの中に再利用できるものがあるかもしれません。それをTPLファイルあるいは他の資料または参照ファイルに加えることを検討してください。

再利用する可能性のある詳細図は、詳細図の標準ライブラリに追加しておくべきです。ArchiCADの詳細図ライブラリの作成・管理方法の通覧は、2007年5月から出ている「AECbytes Hint & Tips」(英文)の記事をご覧ください。1つの詳細図が複数のプロジェクトにとって標準的であれば、それをTPLファイルの1つの個別詳細図ウインドウに保存できますし、同様にレイアウトブックの標準的詳細図シートにあらかじめ配置しておくこともできます。

ArchiCADマスターテンプレート

昨年、弊社(Bobrow Consulting Group、あるいはBCG)は、様々な規模の多数の設計事務所のために、オフィス標準テンプレートを作成しました。どれもArchiCAD 10およびその後の11で提供される全ての利点を活用すべくファイルを最適化することを目指しました。もちろんこのテンプレートには共通するものがたくさんありました。

BCGは、ArchiCADユーザーのために最適なテンプレートを作成するという大掛かりな仕事に着手することを決定しました。それが、ArchiCADマスターテンプレートです。資料の無限な豊富さ(という言い方は正確ではないかもしれませんが、弊社の顧客同様、弊社にとっても決して不自然ではありませんでした)と、多くの経験(私がArchiCADを手がけてから18年、建築家のスコット・バルマーが関わって12年)をもってこのプロジェクトに取り組みました。数百時間後、ArchiCAD 10と11およびSE版の各バージョン用マスターテンプレートが完成しました。米国版、国際メートル表記版の両方があります。

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この記事は、マスターテンプレートについて詳しい説明をする正規のフォーラムではありませんので、詳しくは[www.archicadtemplate.com]をご覧ください。しかし、読者の方々には是非、ご自分のテンプレートおよびオフィスス標準ファイルを便利なものへ発展させていただきたいので、私たちの取り組みのいくつかをここに書いておきたいと思います。

マスターテンプレートには多くのレイヤー、レイヤーセット、モデルビュー、オプションビューがあります。弊社では、検索および移動がより容易になるよう名前の付け直しと整理に多くの時間を割いて注意深く行いました。弊社では、この強化された属性および構造を多種多様な目的で使っています。

レイヤーセットは、各図面に何を持っていくかを限定するだけではありません。設計のワークフローのさまざまな部分を最適化できます。様々なレイヤーセットを備えておくと、敷地関連の作業、グループ作業、建物の詳細設計、室内の家具配置などに使えますし、2D部品が揃った連動凡例を賢く利用して、詳細図の作成もできます。

それぞれのレイヤーセットは、同じくロックされた隠れたレイヤーとともに設置されます。これは、レイヤーポップアップパレットを使用する際に、プロジェクト内に多数のレイヤーがあっても、短いリストのみが確実に表示されるようにするためです(次に示したように、[オプション]→[作業環境]→[ダイアログボックスとパレット]で適切な表示が設定されている場合)。

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同様に、ビュー一覧ビューレイアウトシートに載せる図面を定義するだけではありません。視覚的なお気に入りとして連動凡例に移動するためのビューが用意されており、オフィス標準の壁、窓、ドア、家具その他の要素を即座に利用できます。また、3Dの視点および表示オプションのために定義されたビューもあります。便利なレイヤーセットの使い方として、屋根または壁をワイヤフレームにすることができ、建物の内部が見えてプレゼンテーションや検討に役立ちます。

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クローンフォルダ(2007年11月のAECbytesの記事をご覧ください)がマスターテンプレートには備えられており、全てを正しく設定すれば必要に応じてビューが自動で作成されます。こうすれば、描かれた断面図あるいは展開図などが増えても、レイアウト上へ編集・配置するためのビューが常に準備されることになります。

視覚的なお気に入りの連動凡例は開発に大変時間をかけた部分です。これは、数多くの要素グループで構成されており、各グループごとに1つの凡例パネルに整理されています。このパネルは、全体を画面表示させた時にも文字が読める大きさになるよう気をつけました。要素設定取得機能を使って必要な要素の設定を選び、建物へ戻ってその要素を配置または作成します。

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各パネルは、壁とその他の複合構造、ドア、窓、オブジェクト、部屋のレイアウトのように、関連する要素グループを重点的に取り扱っています。凡例は、ユーザーが自由に追加できるよう拡張可能になっています。

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この凡例は、2つの理由から個別のホットリンクMODファイルでも維持されます。1箇所で事務所全体における更新ができるようになっています。また、ホットリンクモジュールのマスターレイヤーを見えないようにすることで、ただちに凡例を隠すこともできます。こうすれば凡例の要素が建物と同じレイヤー上にあっても、3Dビュー、立面図、断面図には表示されません。

マスターテンプレートでは、レイアウトブックが2つの異なるプロジェクトタイプ用に構成されています。連番のシート(A.01 から A.15)からなる小規模プロジェクトと、グループ別(例えば、 A300シリーズは平面図、 A400シリーズは立面図など)のより規模の大きな構造です。適したシートセットを使い、他方は削除してください。

数多くの標準情報を[ファイル]→[情報]→[プロジェクト情報]から取得できるので、プロジェクト情報に記入する(または、管理責任者に記入してもらう)だけでシートにデータが保存されます。プロジェクト情報はXMLファイルに保存およびロードできますから、このデータは1つのプロジェクトから別のプロジェクトへ簡単に移行できます。

プロジェクトの一般的な文書および仕様書はPDFファイルにリンクして配置します。文書はWordで準備し、レイアウトシートの1つの欄に1ページが入るように大きさを設定します。Word文書をPDFとして保存すると、レイアウトシートに更新内容が反映されます。同様に、仕様書をワープロで記述および管理すれば、実質的にはシートに配置する時間は不要になります。

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多くのレイアウトにはシート上にあらかじめ配置された図面があります。しっかりとしたテンプレートがあれば、プロジェクトのデザインや3Dモデルの作成に主眼をおいて注釈をつけることができ、ビューがプロット用に既に配置されています。事実、あるデモンストレーションでは別のプロジェクトから建物を丸ごと取り、それをArchiCADマスターテンプレートファイルに貼り付けました。レイアウトブックを開いて図面を更新するコマンドを実行したら、平面図、断面図、立面図がほとんど準備万端という具合に配置されていました。

ArchiCADマスターテンプレートは、テンプレートの仕組みを使ってどこまでできるのかという1つの例です。どんな設計事務所でも独自のテンプレートを開発でき、それを時間とともに更に強力なものに磨いていけます。ただそれには時間と労力を要します。

結論

設計事務所が成功するか否かは、ある意味でオフィス標準を作成し発展させ管理し使いこなすことにかかっています。テンプレートファイルはこの基準を発展しし適用しやすくします。

ArchiCADに内蔵されたTPLファイルの基本構想を使えば強力な骨組みを組み立てられ、そこから効率よく効果的に一貫性のある成果を挙げることができます。最良の方法がこのテンプレートの構造に具体化されていると言えます。オフィス標準を発展することで目に見える現実のものになり、なによりもすばらしいことは継続的に改良していけることです。

作者について

ArchiCAD販売会社Bobrow Consulting Group (BCG)の代表Eric Bobrow氏は、1989年からArchiCADを使って建築家の指導をしています。Bobrowは数々のAIA分科会、建築学校、地方会議、全国会議で主席講演をしてきました。BCGはカリフォルニアのロサンゼルスとサンラファエルにおけるグラフィソフト社のVAR販売会社であり、常に米国の上位販売会社の1つになっています。BCGはArchiCADユーザーのための確立したプロジェクト開始セットであるマスターテンプレートの作成者です。詳しい情報はwww.archicadtemplate.com(英文)をご覧ください。

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技術情報:

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オフィス標準とテンプレート (最終更新日時 2009-01-27 06:06:42 更新者 KazuoHamaji)