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作成者:

EmokeCsikos

作成日:

2007-01-04

ArchiCADバージョン

• Archicad 10
• ArchiCAD 9
• ArchiCAD 8.1

プラットフォーム:

• Mac OS X
• Windows

対象:

• 新規ユーザー
•標準ユーザー
•上級ユーザー
• CAD マネージャー

参照:

• [tracking number]

お気に入りと凡例

原文(英語)http://www.aecbytes.com/tipsandtricks/2006/issue13-archicad.html

Eric Bobrow Principal, Bobrow Consulting Group

Bobrow Consulting Group

ArchiCADの隠れた特性の1つはお気に入りパレットという効率性や一貫性を高める強力なツールです。頻繁に使うツールや要素タイプを瞬時に呼び出す設定ができ、モデル作成やドキュメント作成を迅速にします。

この方法のよりグラフィックな手法として、凡例を使うことができます。頻繁に使う要素を画面上に配置して、パラメータをその場で選ぶことができます。お気に入りと凡例は、オフィス標準テンプレートに組み入れることができますし、さまざまな方法で個々のファイルを直接インポートできます。

お気に入りを使っての作業

お気に入りパレットは、[ウインドウ]→[パレット]のサブメニューで開くことができます。

お気に入りを作成するには、画面上の要素(壁、窓、オブジェクトなど)を選び、[お気に入りパレット]上部のポップアップメニューで[お気に入りオプション](小さな三角形のアイコン)から[選択内容を保存]を選択します。お気に入りに名前を付けることもでき、パレット内のリストに追加されます(注:お気に入りの名前は、リスト内で選択後に[名前を変更]コマンドを使って変更することもできます)。

お気に入りを使うには、パレット内の登録名をダブルクリックするだけです。その時にプロジェクト内の要素が何も選択されていない場合(あるいは、そのツールタイプに合うものがない場合)は、適切なツールが有効になり初期設定がお気に入りに変更されます(スポイトツールで画面上の要素から設定を取得するときと同じです)。

その時点で、新しい要素(壁、スラブ、窓やドア、オブジェクト、線など)を現在のお気に入りに合った設定で描くことができます。

一方で、そのお気に入りのツールタイプに合った複数の要素を選択した場合、ダブルクリックで要素を変換できます。強制的に要素をお気に入りの設定に適合させるのです。スポイトツールと似ています(一度に複数の要素を変更するという点でさらに便利です)。

お気に入りは、配置する前でも後でも、窓のサイズ、壁の高さといったパラメータを変更することで作成できます。

ヒント:ライブラリ部品のダイアログボックス内でArchiCADのパラメータ転送オプションを使うと、要素のタイプを変更(例えば、開き窓を引き違いへ、1枚扉のキッチンキャビネットから1枚扉へ変更)することができ、共通点やお気に入りスタイルを維持できます。その操作は新しいライブラリ要素をクリックするとき(Ctrl-ALT; Macはコマンド-Option)を押しながら、スポイトの形でクリックするだけです。設定ダイアログボックス内で使うスポイトについては 下の画面を見てください。全ての可能なパラメーター設定が、新しいコンポーネントに転送されます(その部品用の標準または初期設定を取得することはありません)。新しいコンポーネントは、以前のコンポーネントと同じ材質、3Dと2Dのオプション、総合的なスタイルを持っています。この方法は初期設定(その後に作成する要素)にも、選択した要素の設定(既にプロジェクト内に配置されている複数の要素)にも適用できます。この方法を使うと、バリエーションが必要な時に簡単に作成できるので、複数のタイプのお気に入りを設定する必要がありません。

お気に入りパレットの標準的設定は、今現在有効になっているツールのお気に入りのみを表示するものです。矢印ツールが有効になっている場合はすべてのお気に入りが表示されます(注記:どのツールが有効になっていても全てのお気に入りを表示するようにしたい場合は、[オプション]→[作業環境]→[ダイアログボックスとパレット]コマンドでオプションを変更できます)。

それぞれのツールの設定ダイアログの上部にあるお気に入りボタンを使うことでもお気に入りにアクセスできます。

[お気に入りを適用]ウインドウ内では、現時点での要素のお気に入りのみが表示されます。[現在の設定をお気に入りとして保存]ボタンをクリックして新しいお気に入りを追加します。

設定の際、[お気に入りを適用]ウインドウの[OK]ボタンをクリックします。これで、デフォルト(その後に作成する要素)を修正したり、選択した要素を変更(複数の要素が選択状態になっている場合)したりするわけです。現在のお気に入りセットを後で使うためにエクスポートするには、ポップアップメニューで[お気に入りのオプション]と表示される[パレット](お気に入りパレットの上部にある)から[お気に入りを保存]コマンドを選択します。

保存されたお気に入りファイルには拡張子は.PRF(preferencesのように)が付き、[お気に入りをロード]コマンドを使って、他のプロジェクトに(あるいは事務所内の他のワークステーションに)ロードできます。

お気に入りをロードするときは、お気に入りを置換する(インポートしたお気に入りのみがパレットに入る)のか、結合する(リストに追加する)のか選べます。

キッチンのレイアウトしたり断面図や詳細図を描くなど、プロジェクト作業の特定の段階でのお気に入りの設定の変更は簡単です。事務所でお気に入りを設定する最善の方法は、終了したまたは終了間近の既存のプロジェクトを利用して将来のプロジェクトに役立つ要素を選び、[選択内容を保存]コマンドを使って、1つずつお気に入りパレットに加えることです。頻繁に使う壁のタイプ、ドア、窓、オブジェクト、テキスト、寸法、スラブ、屋根、などを選ぶことにより、数分でお気に入りセットを作成できます。その後、他のプロジェクトにインポートできる.PRFファイルを作成するために、お気に入りを保存します。

お気に入りはプロジェクトと一緒に保存されるので、プロジェクトを開けばいつでも利用できます。さらに、[現在の設定を使用]オプションを使って新しいプロジェクトを作成すると、そのお気に入りを含むものになります。1つのプロジェクト内で使用されるお気に入りは、そのプロジェクトからテンプレートファイルを作成するときにも保持されます(注:テンプレートを作成する簡単な方法は、いくつかの立面図と断面図のマーカーは残したまま、実際の建物のモデルをすべて削除し、[ファイルの種類]から[TPL]ファイルを選んで[保存]します)。

ビジュアル凡例を使用する

お気に入りパレットの豊富なバリエーションは、代表的な壁のタイプ、ドア、窓、オブジェクトなどのビジュアル凡例を作成します。

ビジュアル凡例では、素早く選べるように各要素に説明的な注釈をつけたり、立面図または3Dビューを要素の隣に貼り付けることができます。次のイラストは、ロサンゼルスの建築家Tamir Barelia氏がXLArt Design Groupのために入念に作り上げたプロジェクトのテンプレート凡例集の一部です。

ビジュアル凡例集の利点は、非常にグラフィックなことであり、多くの情報を一貫したまとめ方で並べられるので、選択が簡単に素早くできることです。しかしながら、3Dビューまたは断面図と立面図には凡例の要素を入れないよう、気をつけなければなりません。これは、本物のモデルと間違える可能性があるので、建物の横に配置するように気をつけてください。1つの方法は実際の建物の周りを矩形選択ツールで選択し、[3Dで選択内容/矩形選択を表示](右クリックでメニューから選択するかF5キー、MacはF4キーを使用)コマンド使います。同様に、慎重に適切な幅と奥行きで断面図と立面図を描くか調整するかします。これで断面図と立面図に凡例要素は含まれません。

もう1つの方法は、モデルの別のフロア(下のフロアなどに仮のフロアを作る)の上にビジュアル凡例を配置します。そのフロアを参照すれば、要素が表示されてスポイト機能が使えるようになります。

3Dビューに実際のフロアだけを表示するように[表示]→[3D表示要素]→[3Dで要素をフィルタ]を使用します。制限をかけることもできます。

私は、このテクニックをOrcutt Winslow PartnershipのRuss Sanders氏から学びました。参照した要素から設定を選び出すことを「アイスフィッシング」と呼んでいました。参照した要素は通常、グレーか淡い色になっていて、まるで氷面の下にあるように見えるからです。

amir Barelia氏は、Bobrow Consulting GroupのトレーナーScott Bulmer氏の協力を得て、サンタモニカの建築家Van Hohman氏が提唱する考え方に基づいた興味深いバリエーションを開発しました。Tamir氏はビジュアル凡例をモジュールファイルとして管理しています。このMODファイルは どのプロジェクトにも即座に結合でき、事務所全体で簡単に更新できるようファイルサーバー上に保管しています。[ファイル]メニュー→[外部参照]→[ホットリンクモジュールを配置]コマンドを使って、MODファイルをホットリンクモジュールとして配置しています。そうすると、凡例全体をホットリンクのマスターレイヤーで制御できます。これは、レイヤー設定とビューを隠れたマスターレイヤーで作成できることを意味しています。3Dでモデルを見るときや断面図、立面図上で作業するときには凡例の要素を見えなくする非常に簡単な方法です。

お気に入りも、ビジュアル凡例も、個人事務所の仕事であれ、大規模な事務所の一員としての仕事であれ、その仕事のワークフローを飛躍的に伸ばす卓越した方法です。また、プロジェクト内とプロジェクト間における一貫性を保証するので、効率よくオフィス標準へ取り込み実現できます。

ユーザーは、頻繁に使うオプションがお気に入りパレットまたは凡例に設定されていれば、標準的な要素設定の選択にかかる時間を節約できるでしょう。非常に迅速であり、例えば、壁タイプAの全ての例が、調和する材質、厚み、ペン設定、その他の属性とともに正しいレイヤーに描かれる、ということを確実にできます。お気に入りとビジュアル凡例は2Dの注釈にも簡単に拡張できますので、寸法、部屋のタグ、コールアウトその他の記号やテキストが、配置された場所にあるオフィス標準に適合します。

著者について

ArchiCADの販売会社Bobrow Consulting Group (BCG)の代表であるEric Bobrowは、1989年より、ArchiCADを使って建築家の指導にあたっています。カリフォルニアのロサンゼルスとサンラファエルが本拠地のBCGはGraphisoftのプラチナVARであり、1997年から毎年、全米トップ5に入る販売会社としてランクされています。著者へのご連絡は eric@bobrow.com までお願いします。

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お気に入り (最終更新日時 2009-04-20 14:35:58 更新者 KazuoHamaji)